あなたを成功へと導く「怒り」の感情とは

「怒り」はあなたのジャンプ台

これまでの記事で集中力を持続させる方法について話してきましたが、ここでは更なる集中力と結果を生み出すために「感情」が重要な役割を果たしているということをお伝えします。

集中している状態というのは、「じっと机に向かい、静かに活動している姿」を指すと誤解している人も多いのですが、実は喜怒哀楽の感情をうまく組み合わせることで大きな成果へとつながります。
スキーのジャンプ競技のように、喜びなら喜びの感情を、怒りなら怒りの感情を、ジャンプ台として利用して、より速く、より遠くの目的地まで向かっていくイメージです。

喜怒哀楽、と言いましたが、その中でも私は特に怒りをうまく活用しています。

スポーツで負けたとき、仕事がうまくいかなかったとき、投資で勝てなかったとき。
そんなときこそ、怒りを原動力にして、大きな成果につなげてきました。

「怒り」と聞くと、ネガティブなイメージもありますが、基本的に怒りは感情の伝達手段であり、防衛感情でもあります。
野生動物を例に考えるとわかりやすいのですが、野生で生きる彼らが敵に襲われたとき、生き延びるためにとる行動は「戦うか逃げるか」の2つだけです。
どちらを選んだにせよ、リラックスした状態ではできないため、筋肉を緊張させて、全力で逃げるか、全力で戦います。その指令を出し、行動を促すのが「怒りの感情」なのです。
つまり、怒りは生存本能と最も密接に結びついた感情であり、人を突き動かす強い力が秘められていると言えるわけです。

ですから、スポーツでも仕事でも投資でも、様々なシーンで大きな成果を得るためにも、怒りの感情をうまく活用すべきなのです。

 

あの大打者も怒りを活用していた

ちなみに、イチローが2016年に日米通算4257安打を放ち、歴代最多安打記録を打ち立てたときの会見はご覧になりましたか?
彼のコメントを一部取り上げてみました。

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インタビュアー:常々、50歳まで現役したいということもおっしゃっていますが、あと1000いくつというのをアメリカで、というのは?

イチロー:僕は子供の頃から人に笑われてきたことを常に達成してきているという自負はあるので、例えば小学生の頃に毎日野球を練習して、近所の人から「あいつプロ野球選手にでもなるのか」っていつも笑われてた。だけど、悔しい思いもしましたけど、でもプロ野球選手になった。何年かやって、日本で首位打者も獲って、アメリカに行く時も「首位打者になってみたい」。そんな時も笑われた。でも、それも2回達成したりとか、常に人に笑われてきた悔しい歴史が僕の中にはあるので、これからもそれをクリアしていきたいという思いはもちろんあります。小学生の頃から、プロ野球選手になるために努力を積み重ねてきました。

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イチローは幼少期から父親と二人三脚で練習を続けてきたのは有名ですよね。友達と遊びに行ったりすることもほぼなく、野球漬けの毎日だったそうです。
また、バッティングセンターにお願いして、130㎞のマシンを打っていたのも有名なエピソードです。

このように、夢を実現させるために努力を重ねてきたのがイチローですが、周囲の人は壮大な夢を掲げると、それをバカにすることがあります。

「そんなの達成できるわけがない」
「あいつはプロ野球選手にもなるつもりか」

そう言われ、笑われてきたことを彼はとてもよく覚えているそうです。
この笑われてきた日々こそが彼の爆発的なエネルギーを生み出し、大きな成果を得ることの一因となったことは間違いありません。

喜怒哀楽のなかでも、怒りは「目標指向行動」(ある目的や目標を持って行う行動のこと)を強く促します。人は目的や目標があり、それが具体的であればあるほど、行動が積極的になっていくものです。この目標指向行動が、怒りの感情をうまく活用することにより、さらに促されます。

「悔しいから頑張る!」
「見返してやるために努力する!」

といった怒りのエネルギーは目標達成や問題解決のための大きな原動力となります。
それが結果的に集中力を高め、仕事で難しいと感じて手を付けることができなかったような課題や企画、投資で大きく稼ぎたいと思いつつも超えられなかった勝率や利益など、高いハードルをクリアする助けとなるのです。

怒りを感じたときは落ち着くのを待つ、ではなく、なにくそ!というテンションのまま、すぐに行動しましょう!
そうすれば、あなたは最も速く、かつ遠くの目的地へ到達することができるでしょう^ ^